経済産業省石井参事が来学 キックオフイベント「学問と挑戦の二刀流」を開催
本学学生有志で構成する「岡山大学起業部」は4月19日、本学の卒業生であり、日本のスタートアップ・エコシステム構築の立役者である経済産業省大臣官房の石井芳明参事のほか、業界を変革する日本のトップランナー起業家を招き、2024年度キックオフイベント「学問と挑戦の二刀流」を本学共育共創コモンズで開催しました。
このイベントは、大学全体の起業機運を盛り上げることも目的としていることから、研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部が開催に協力しており、当日は、学生のほか教職員・企業関係者など約150人が参加しました。
開会にあたっては、三村聡副理事(地域共創・ベンチャー担当)が「本日はわが国を代表するイノベーターと話せる貴重な機会。知見を高めるとともにネットワークを広げて欲しい」とあいさつしました。また、会場に駆けつけた那須保友学長を紹介し、那須学長は観客の拍手に応えました。
続けて、岡山大学起業部学生が「野球部が野球をするように岡山大学起業部は起業をする」と同部の活動を紹介したあと、同部の代表2人がそれぞれ現在進めている、「昆虫食」と「理系研究室交流」に関するビジネスについてプレゼンテーションしました。
「社会人ピッチ」には株式会社ユニファ・テックの神崎康治代表取締役(本学出身起業家)、株式会社RePlayceの山本将弘代表取締役CEO、株式会社TIMEWELLの濱本隆太共同創業者兼代表取締役CEO(本学出身起業家)の3人が登壇。各自の事業について紹介するとともに、「組織の中にいても新しいことに挑戦できる」、「大学で学んだことが起業の武器になる」などのアドバイスを参加者に送りました。
続いて行われた特別講演で石井参事は、「社会課題の解決を成長のエンジンとする『新しい資本主義』の実現を加速するため、国はスタートアップの育成に力を入れており、現在、各省庁による重点的な支援が行われている。この波に乗ることが重要」と強調しました。続けて、学生に対し、「起業はあくまでも方法であり、目的ではないが、このような時代にあって学生時代に起業の方法を学び実践することは大事」とアドバイスするとともに「行動できるのが学生の特権。海外に出たり、専門が違う人と交流するなど、行動してください」とメッセージを送りました。
パネルディスカッションでは、石井参事がファシリテーターとなり、岡山大学起業部学生・社会人ピッチ登壇者に三村副理事が飛び入りで加わり、会場からの質問を受け付ける形で討論を行いました。登壇者からは、「岡山は中四国の結節点として文化交流が盛ん。ベンチャーに理解のある企業も多いため、人を巻き込みやすく、起業に適している」、「家族や大学の先生だけでなく、多くの大人と話して新しい世界を知ることが必要」などの意見が出されました。
対話セッションでは、学術研究院医歯薬学域の平山隆浩助教と香川大学医学部附属病院の十川麗美特命助教が、石井参事の発案した次世代イノベーター育成プログラム「始動Next Innovator」を受講したことについて対話形式で紹介しました。
閉会にあたっては、岡山大学起業部の部長である大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年の堀内涼太郎さんと前部長である小田祥人さん(本学卒業生)が登場。「学長・副理事が来場してくださり、岡山大学が全学で起業を後押ししてくれていることを実感した。これを励みに岡山大学起業部の活動をさらに発展させていきたい」と意気込みを述べました。最後にネットワーキングタイムとして名刺交換などが行われ、イベントは盛況のうちに終了しました。
○本学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部が窓口となり、技術シーズ・ビジネスプランの事業化に向けたアドバイス、経営相談先の紹介など、起業に関するさまざまな支援を行っております。ベンチャー企業設立にご興味をお持ちの教職員・学生の皆さんは、どうぞお気軽にご相談下さい。
HP:岡山大学ベンチャー支援サイト
【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。