キャンパスベンチャーグランプリ全国大会に本学大学院生が出場
2月25日、大阪市にて「第21回キャンパスベンチャーグランプリ全国大会」が開催され、全国8地区の地区大会を勝ち抜いた精鋭12チームが参加しました。

参加者集合写真
本学からは、大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程の長尾幸紀さんが出場し、ビジネスプラン「Science-Branding」を発表しました。

後列右から3人目が岡山大学長尾さん
「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)」は、次世代を担う学生の起業家精神を育成することを目的に、全国の大学・大学院・高専・専門学校の学生を対象として毎年開催されているビジネスプランコンテストです。地域大会と全国大会で構成されており、革新性や社会的意義、実現可能性などを基準に審査されます。
長尾さんは、2024年12月に開催された「キャンパスベンチャーグランプリ中国大会」において最優秀賞を受賞し、中国地域代表として全国大会に進出しました。
発表した「Science-Branding」は、科学的根拠に基づくデータ分析を通じて中小企業のブランド価値を向上させるという新しいアプローチを提案するもので、企業の信頼性を高め、顧客との関係性を強化することを目指しています。
全国大会では惜しくも入賞は逃しましたが、その新規性と実現可能性に対して審査委員から高い評価が寄せられました。
審査委員長を務めた東京大学大学院の各務茂夫教授は、「どのチームの発表も素晴らしく、非常にハイレベルな戦いだった」と講評し、惜しくも受賞を逃したチームにも今後の挑戦に期待を寄せました。
長尾さんからは以下のコメントをいただきました。
「中国地方代表として大阪で開催されたCVG全国大会に出場しましたが、残念ながら受賞は叶いませんでした。
しかしながら、審査員や大会後の講演会で先進的な取り組みを紹介されていた企業のトップの方とお話しする機会をいただき、全国的な中小企業の実態や、経済産業省と中小企業庁の考え方の違いなど、貴重な視点を得ることができました。
私自身、今年度を振り返りますと、研究活動では新たな発見に関して、国際学会への参加や学術論文への投稿など、次なる段階へスパイラルアップを図ることができました。
そこで、社会貢献活動についても今年度の成果を振り返り、反省を活かして改善を図りながら、次年度の大会にも出場したいと考えております。
研究と社会貢献の両輪で、次年度以降も新たな挑戦を続けていきますので、引き続きご指導のほどよろしくお願いします。」
長尾さんの取り組みは、地域中小企業の発展に貢献するだけでなく、学生の起業家精神を育む貴重な実践の機会となりました。今後のさらなる活躍が期待されます。
本学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部が窓口となり、技術シーズ・ビジネスプランの事業化に向けたアドバイス、経営相談先の紹介など、起業に関するさまざまな支援を行っています。
ベンチャー企業設立にご興味をお持ちの教職員・学生の皆さんは、お気軽にご相談ください。
【本件お問い合わせ先】
岡山大学スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。