科学に触れ、研究の世界を身近に感じてもらう「異分野Lab」を開催
本学の学生有志で構成する岡山大学起業部は12月17日、科学に触れる機会を提供し、研究の世界を身近に感じてもらうことを目的とした「異分野Lab」を津島キャンパス共育共創コモンズで開催しました。
イベントでは、研究の世界を広げることに取り組む研究者・学生がそれぞれの活動について発表しました。学術研究院環境生命自然科学学域の小野努教授は、自らの技術を幅広く社会に届けるために起業した経緯を話し、研究成果の社会実装の重要性を強調しました。
また、学術研究院環境生命自然科学学域の関本敦准教授は、社会に出るにあたって専門性を磨くことの重要性と、そのために博士課程に進学することの意義について話しました。
株式会社LabBaseの加茂倫明社長は、大学在学中に抱いた「研究者と企業をつなぐプラットフォームを作りたい」という志から事業を立ち上げた自身の起業の経緯について話しました。
最後に登壇した起業部の大西一碧代表は、「大学と高校の架け橋になるような学びを提供するプラットフォーム」として『Acaridge』(https://sites.google.com/view/acaridge/)というサービスを構築し、魅力ある大学の研究室の情報を意欲的な高校生に届けるビジネスプランを発表しました。
続けて行われたパネルディスカッションにおいては、「社会実装を実現するためには、多様な人々との出会いを増やすことが重要」、「研究テーマを見つける際には好奇心を大事に。また、大学や研究機関のホームページなどの情報源を積極的に活用すること」、「新しいテクノロジーを迅速に吸収できる若者こそが、AIによる変化をチャンスとして最大限に活用できる。AIを効果的に活用するためには、まずユーザーとして実際に使用し、その可能性を体感すること」などのアドバイスが参加者に送られました。
このイベントには高校生や本学学生など約40人が参加しました。
参加者からは、「文系にも楽しいイベントでした。内容は難しかったですが、学びになりました」、「自分が今まで知らなかった世界を知っている人たちの話を聞けてよかった」、「高校生のうちに大学のことについて知ることができて、大学進学が楽しみになりました」などの感想が寄せられました。
本イベントを主催する起業部の大西代表は、「サイエンスに興味を持っていただく、研究の世界を知っていただくという意味でも、このような意見を頂けたのは本当に嬉しい限りです!」とコメントしました。
このイベントは岡山大学起業部が主催し、株式会社LabBase、Acaridge、おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)、岡山大学スタートアップ・ベンチャー創出本部が共催しました。
【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。