阪口政清教授(医)らのプロジェクトがJST「大学発新産業創出基金事業ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」に採択
本学学術研究院医歯薬学域(医)細胞生物学分野の阪口政清教授と木下理恵助教のプロジェクトが、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「大学発新産業創出基金事業 ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」に採択され、10月18日にJSTのホームページに掲載されました。
本プログラムは、大学等発の技術シーズを核にして、社会・経済に大きなインパクト を生み、国際展開を含め大きく事業成長するポテンシャルのあるディープテック・スタートアップの創出を目的とし、この目的を達成するため、技術シーズの事業開発に責任を有する事業化推進機関および研究開発に責任を有する研究代表者が共同代表者となり、事業化推進機関のプロジェクトマネジメントの下に事業化マイルストンおよび研究開発マイルストンを設定し、両者が一体的に課題を推進することを目的にしています。
阪口教授らは「特発性肺線維症治療薬の国際展開に向けた研究開発」という課題名のもと、大鵬イノベーションズ合同会社を事業推進機関とし、有効な治療法がない特発性肺線維症(IPF)や炎症性疾患などの難治性疾患に対して、新たな作用メカニズムに基づく独創的かつファースト・イン・クラスの抗体医薬を創製・開発するスタートアップの設立を目指します。
今回の採択を受けて阪口教授は、「我々の長年の基礎研究成果を高く評価し、参画くださる大鵬イノベーションズ合同会社様、本学の研究・イノベーション共創機構ならびに臨床アドバイザーの先生方、そして当計画に英断をくださった審査委員の先生方に心から感謝いたします。当開発抗体はIPFのみならず治療困難な多くの炎症性疾患への効能も期待されています。当事業を成功に導くべく全力で頑張ります」とコメントしました。
本学では研究分野における「最重点研究分野」を定めており、そのひとつにヘルスケア分野があります。また本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)でも研究やスタートアップ等を通して社会変革を起こし、ヘルスケアを含めたウェルビーイングの向上等を戦略的に進めています。どうぞ阪口教授と地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
なお本件は、11月27日に開催した「岡山大学11月定例記者会見(学長発表)」において詳細説明を行いました。
<詳しい内容について>
阪口政清教授・木下理恵助教(医)のプロジェクトがJST「大学発新産業創出基金事業 ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」の令和6年度新規課題に採択
<参考>
・大学発新産業創出基金事業 ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global) 令和6年度新規採択課題の決定について(JSTホームページ)
・「特発性肺線維症治療薬の国際展開に向けた研究開発」がJST「大学発新産業創出基金事業 ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」の令和6年度新規課題に採択(岡山大学2024年11月定例記者会見)
【本件問い合わせ先】
<研究開発について>
学術研究院 医歯薬学域(医)細胞生物学分野 教授 阪口政清
E-mail:masa-s◎md.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
<本プログラムについて>
研究・イノベーション共創機構 研究企画戦略室 准教授 嵯峨山和美
TEL:086-235-7380
E-mail:ksagayama◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。