本学発ベンチャー認定企業(株)ハイドロヴィーナスが『HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024』に採択 ~瀬戸内海の潮流発電プロジェクトで新事業開発に挑む~
10月24~25日、本学発ベンチャー認定企業である株式会社ハイドロヴィーナスは、環境・エネルギー分野の新規事業創出プログラム「HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024」において、常石商事株式会社が募集したテーマ「瀬戸内海の潮流を活かした、環境にやさしい再生可能エネルギーの創出」に採択されました。
広島県(ひろしま環境ビジネス推進協議会)、広島経済レポート、株式会社eiicon が主催する「HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024」は、環境・エネルギー問題をビジネスチャンスに変え、持続可能な社会の実現に貢献する事業の創出を支援するプログラムです。このプログラムでは、広島県の地場産業5社がホストとなり、各ホスト企業が提示した課題テーマに対して全国から共創パートナー企業を募り、共創を目指します。今回のBUSINESS BUILDフェーズでは各ホスト企業が選び抜いた2社がそのアイデアを競う形で共創プランの提案を行いました。
ハイドロヴィーナスは、学術研究院環境生命自然科学学域の比江島慎二教授の技術をもとに設立され、水資源の有効活用を目的とした革新的な技術を開発してきました。特に、同社が開発した工事不要で漂流物の絡まりもなく、流れさえあれば発電を可能にする独自の浮体型システムは環境調和性が高いという特徴を持ちます。このシステムはこれまで河川や用水路において流速計および通信電源として活用され、電線・通信線がない環境でセンシングネットワークを構築する手段として注目されてきました。
ハイドロヴィーナスは、今回採択されたプロジェクトを通じて、瀬戸内海の潮流を利用した再生可能エネルギーの新事業開発に挑むことになります。常石商事との協力により、ハイドロヴィーナスは河川で培った技術を海洋分野へと応用し、新たなインフラ構築を目指します。ハイドロヴィーナスの上田剛慈代表取締役は「これまで海への展開を望んでいましたが実現のためには海上電力、地元住民の協力が必要でした。常石商事様の商社ネットワークを生かしながら、海での発電・計測・通信ニーズに応えていきたいです」とコメントし、潮流発電を軸とした新たな事業展開に意気込みを見せました。
本学は今後も、スタートアップ支援を通じて地域や国際社会におけるイノベーション創出に尽力していきます。
○本学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部が窓口となり、技術シーズ・ビジネスプランの事業化に向けたアドバイス、経営相談先の紹介など、起業に関するさまざまな支援を行っております。ベンチャー企業設立にご興味をお持ちの教職員・学生の皆さんは、どうぞお気軽にご相談ください。
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